実際に体験した話です。

今でもその時のことはハッキリと覚えています。

高校2年の夏も終わりかけのことです。

いつも通り布団に入り寝ようとしていました。

その日は身体は疲れてるのになかなか寝付けなく

「明日も早いんだから早く寝ないと…」

という焦りもあったせいで余計に寝れなかったのです。

ようやく睡魔がやってきてうとうとしはじめた頃いきなり僕の部屋のドアをノックされたのです。

コンコン…コンコン…、と4回。

実家に住んでいたので親や兄弟も一緒に住んでますが深夜の3時頃にドアをノックされるということは今まで一度もありませんでした。

夢見心地の時だったので「誰だよ」と内心ちょっとむかつきながらも布団からは出ませんでした。

コンコンコン…。

再びノックの音が聞こえて「はい?」と怒り交じりの返事をしたのを覚えています。

ドアが開くこともなく、僕の名前を呼ぶ声も聞こえないので「うぜーな」と眠りにつきました。

翌日目が覚めてから昨日のノックを不信に思い家族に問いただしてみましたがノックした人はいないというのを聞いて僕は非常に怖くなりました。

「じゃあ誰だよ…」

頭の中はそのことでいっぱい、ちょっとしたパニックに陥りました。

学校から帰った後やっぱり家族のいたずらじゃないのかと思いもう一度問いただして見ましたが逆に

「気持ち悪いこと言わないでよ…」

と言われてしまい、半寝状態のこともあったのでそれ以上家族には問いただしませんでした。

そしてその日もまた寝付けなかったのです。

昨日のことが頭によぎってしまい恐怖のせいか目が冴えていました。

半分自分の勘違いだろうという気持ちもあり、いや確かに間違いなくノックしたという気持ちもあり、深くは考えまいと思ってはいましたが寝れませんでした。

「寝れない…」

今何時だろうと携帯で確認した時時刻は2時45分。

なんかいやな時間だなと思ったその時、昨晩と同様にノックの音がしたのです。

コンコン…。

やっぱり聞き間違いじゃない!という確信と同時に恐怖で身体が硬直しました。

昨晩のが泥棒か何かだったらなぜ今日も同じようにこの部屋をノックするのか?

目に見えない恐怖が全身を襲い頭の中は半分パニック状態。

心霊現象というものはそれまで体験したこともなく半信半疑ではあったのですが直感的に霊的な恐怖に襲われ完全に身動きができなくなりました。

コンコン…。

コンコンコン…。

・………。

いろいろな怖い話にありがちのようにノックの音がでかくなることはなく、ノックをしてはしばらく間をあけ再び同じ強さでノックするのです。

時間にしたら一分程度だったのかもしれませんが恐怖の中ノックをされてる一分間は永遠のように感じました…。

「もうやめてくれよ」と泣き言を心で叫んでいたその直後ドアが“ガチャッ”という音と共にゆっくり開き始めるんです。

ドアが半開きになってそちらに視線をやると立ってるんです…長い髪の女の人が…。

言葉にならない恐怖が全身に襲いました。

分かりやすく言えば貞子です。

そのまんまの…、白装束で黒髪を前に垂らしこちらをじっと見てるんです。

家族に助けを求めようと

「うわー!!!うわー!!!」

と視線をそらし必至に叫びました。

視線をそらした先には小さな女の子がいました。

顔が歪んでるんじゃないかと思うくらい満面の笑みで…。

それからは覚えてません。

恐怖の絶頂で気絶してしまいました。

恐怖で気絶ってどんなだよ!!という人間だったので、恐怖で気絶するというのを生身で体験して納得しました。

朝起きても怖くて起き上がれず家族を大声で呼び自室まできてもらいました。

弱いやつだなと思うかもしれませんが実際体験すると本当に恐怖です。

昨夜にあげた叫び声で親父があの後僕の部屋まで来たらしいのですが寝言だと思ったらしいです。

僕が見たもの体験したことをありのまま家族に伝え、最初は半信半疑だった家族も必死な僕を見て信じてくれ、その日の内に御祓い等を行いました。

僕が唯一体験した心霊現象がこれです。

あの親子(?)はいったい何を僕に伝えたかったのかは謎です。

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