工房の頃欲しいわけでもないのにゲーム感覚でコミックを万引きした

友人数名と

「(コミックのタイトル)を全巻揃えようぜwwww」

とかそんなくだらない理由で何十冊も盗んでろくに読みもせず捨てた

悪い事だとは思っていたが当時悪ぶっていたし友人とのノリもあって

それから何年も経って社会人になったが色々あって会社を辞めて無職になり実家に戻った

就職活動中にふとその本屋の前を通った時店の規模が小さくなっている事に気が付いた

元々おじいちゃんとおばあちゃん二人でやっている店でそれほど流行っていなかったが心臓が痛くなるほど罪悪感を感じた

その足で銀行に行き貯金から3万おろして店番をしているおじいちゃんに若気の至りを謝罪し3万差し出した(盗んだ総額が3万くらいだったから)

おじいちゃんはその3万を俺に返してこう言った

「自分がした悪いことをちゃんと告白して謝罪できる立派な大人になったんだね
 万引きは悪い事だし許される事じゃないけど僕は許してあげようと思う
 その気持ちを忘れないでいてくれたら僕は万引きされた事くやしくも何ともないからね
 その3万円は君の将来の為の使いなさい」

泣いた 人前なのに泣いた

親にメチャクチャ怒られた時よりも彼女にフられた時よりも泣いた

すみませんでしたすみませんでしたと泣きながら何度も頭を下げる俺の肩に手を置いていいから大丈夫だよとやさしい言葉をかけてくれた

先日その本屋が閉店したと聞いて思い出した

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