御歳84になるおじいちゃんが言いました。

「僕はね、昔、まあ今もだけど。運動も勉学もロクにできなかった」

「友達もいないし。顔も悪い。いつもひとりぼっち」

「だから、死のうと思ったことがある」

「でも、死んでしまったら僕の葬式代がかかるだろう」

「役立たずの僕のためにそんな無駄なお金を使ってほしくなかったんだ」

「そこで僕は考えた。これ以上迷惑をかけないように今は死なないでおこう」

「生きて生きて、僕が死んで迷惑になる人たち皆死んでから、死のう。と」

「どこかの海か崖にでも身を投げて・・・ね」

「でもね、気付いたんだ。僕には両親がいる。兄弟がいる」

「兄弟はやがて結婚して子供を持った」

「僕も運良く結婚できて子供をもてた」

「僕が生きている以上、つながりが消えることはないんだ・・・ってね」

「そして、僕は僕の大事な妻のため、子供の為に今まで生きてきた」

「その、僕の大事な子供の子供が、君です」

「ありがとう、君がいるから僕は生きています」

病院で自傷による出血多量の手当てのため入院していた、僕に向かって。

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