漏れがようやく一人でトイレに行けるようになった頃のことだが、ある日、どうしてもトイレへ向かう廊下の途中で足が動かなくなることがあった。

その場所にたどり着くと、不気味な気配を感じてどうしてもそこから先に進めない。

「行けない…!」

泣きそうな顔で母親に訴えたが、甘えていると思われたのか、

「一人で行ってきなさい!!」

と怒られた。

もう一度トイレへと引き返す。

途中まではまったく平気で行ける。

ところが廊下のその場所に来ると、やっぱり異様な空気を感じて、そこから先に進めない。

足を動かそうにも、動かない。

戻る、怒られる、戻る、怒られるを繰り返すうちに、とうとうジョワワワ~… っと漏らしてしまった。

母親にぶたれて上も下も水浸し。

そのことを大人になってから母親に言ったら、少し考えこんで、そこが昔お墓だった土地に建てられた家だったと知らされた。

ぶたれた俺はぶたれ損のちびり損だよおっかさん。

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