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  • 八房と名づけた犬

笑える体験談2018.09.08 hide

八房と名づけた犬

閲覧数:2,561人 文字数:2873 いいね数:0 0件

「この犬は普通の犬じゃありません。それでもいいんですか?」

それが私が後に八房と名づける犬を引き取ると口にしたときの、団体の担当者の言葉だった。

詳しく話をきいてみるとこういうことらしい。

八房は一度ある非営利の動物愛護団体に引き取られたあと、足をへし折られた。

それが偶然であったか故意であったかはさておき、病院にもつれていかれずに、曲がってくっつくまで放置されたのは間違いないという。

動物愛護団体が引き取った筈の犬がなぜそんなことに、と問うと、担当者は泣きそうな顔をして、

「好きだからやってる所ばかりじゃないんですよね」

と、前置きをして教えてくれた。

それまでも話にはきいていたが、大衆の同情をひきそうな動物ばかりを引き取って、寄付金を狙う団体も少なくなく、彼を引き取った団体も、実態はそういうものだったらしい。

だが八房はその目的、集金のためには不適格だったらしく、的確にするためにそんな目に合わされた。

いつもは我々に抗議をしにくる立場の団体の人が、萎縮した姿だったのはこれがはじめてだ。

(ちなみに、このときの私の職は保健所の職員である)

どれだけそれが重大な事と相手が痛感していることか理解して、私は追求したりせず話を先に進めた。

どうしてその団体の人が来ないのか、何故別の団体がもってきたのか、と聞くと、該当の団体が既に解散していると教えられた。

団体はなくなっても人は残るだろう?とまで問う気はおこらなかった。

「近くの施設で処分していただこうとしていたのですが、この犬ここに来たがってまして」

どういう事かと問うと、抗議用のリストのたばねたファイルをひらいていると、きまってそのリストを凝視したのだという。

施設につれていくことが決定した時も、ここ以外のところに連絡をとろうとすると盛んに吠え立てたという。

静かにしているときは、きまってやけに電話の音が遠いとか、ノイズがやたらとするのだそうだ。

「多分あなたが目的だったんですね」

気遣わしげにこちらをうかがう担当者の前で、私は重苦しくうなりながら鼻から息を抜いた。

その時あらためて八房の顔をみると、あることにきづいた。

私は引き取られていく前八房の世話係だった。なつかれていたし、憎からずおもっていた。

しかし上司から、

「一匹引き取れば次から次。それで生活が崩壊したものも沢山いる」

と教えられていた為、自分で引き取ることはなかった。

結果、酷い場所に引き取られ苦しんだ八房は、私の行為を裏切りと考えるようになったのだろう。

彼女につれてこられて以降、まったく私からそらされない視線には、憎悪が宿っているように感じられた。

「どちらにしても、とてもではないけれどうちでは他の引き取り先もみつけられないんです。かわいそうだけど処分するしかありません。だから引き取っていただけるなら、こんなに嬉しいことはないんですけど」

そんなことを言う担当者に私は、彼女の抱く懸念ではなく、何故引き取り先もみつけられないのか問うた。

彼女はおずおずと封筒を差出し目をそらす。私は中身を見て言葉を失った。

カメラが向けられることをいやがっているから、その顔は威嚇と怒りにゆがんでいたが、そんなものはかわいらしい。

どうみても犬やら猫やら動物の顔としか思えない模様めいたものが、いくつも浮かんでいたのである。

「カメラをいやがるだけだったらいいんですけど。撮る度こんなでは、とても支援者のかたにはみせれないんです」

そういわれているあいだ中、私は八房をながめた。

相変わらず八房は私をにらみつけている。

ケージの中から向けられる射抜くような視線、ケージからだされたら首にでもくいつかれそうだった。

しばらく無言でいたことを、担当者は引き取る気が失せたとおもったのか、封筒にいれられた金を出し、

「供養は手厚くお願いしいます」

と声をひそめた。

「餌代としてもらっておきますよ。これから物入りになりそうなので。そういうことならいいでしょう?」

そういって私がふところにそれをしまうと、彼女は驚いて顔をあげた。

にらみあいのあいだに、私は彼の名前をすでに用意していた。

「よくも悪くも、こんなに霊験あらたかな犬なんてほかにいないでしょ?な、八房」

考えた名を呼んでみると、はじめて音で意図を示された。ぐるるという唸り声。

返事をするということは、気に入らなかったわけじゃなかろうと。

「でも…危ないですよ。解散した団体にも不可解なことがいくつも」

心変わりをうながそうとする担当者を手で制し、

「これが一番なんです、私にとっては」

そういいながら、どうやって示したものか考え、思いつきでジャーキーを取りだし、試しにケージについた穴に近づけた。

指にかみつかんばかり(というか最初からそのつもりだろう)に勢いよくだが食らいついてはくれた。

「ね?普通の犬じゃこうはいかない。警戒して食わないところです。私ならうまくやってけます」

すでに八房との生活のプランは頭の中にあった。

自信をもっていうと、担当者は八房と私をみくらべたあと、しばし話をしてから去っていった。

こうして私は八房の犬となった。

彼は生きている間に、数々の不幸を私にもってきてくれた。

保健所の中にやってくる犬達の中で、情を通わせた犬がいると感づいて吠え立てる。

引き取れと命じるのだ。

基本的に私は八房の命令に忠実だった。

だが、家計のためにとやむなく見捨てた時は、医者にも原因不明だという高熱に一週間もやられたものだ。

人間が動物に都合をおしつける世の中で、八房だけが動物の都合を人間におしつけられる立場だった。

とはいえ、それではこっち餓死するし、そうなると犬達の面倒は到底できない。

さしもの八房も人間の言語まではわからず、ディスカッションは混迷を極めたが、辛うじて私の生存ラインの出費の範囲内で、納得してもらえるようになった。

だが、そんな幸せな生活も長くは続かなかった。

彼はたかだか三年私のもとで生きて、亡くなってしまった。

八房の魂がまだ肉の内にとらわれている内に、なんとか八房との関係修繕をしたかった。

今私は、自宅に飼っている犬を人質として、辛うじて八房の祟りを免れているに過ぎない。

八房のためにたてた供養塔を撮影して、それは確信に変わった。

引き取る前にみせられたものより、格段に犬の顔は増えている。

出典元:
『普通の犬じゃない』 - 怖い話まとめブログ
  • 笑える体験談

犬たたり保健所動物愛護団体

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母のおなかを殴った記憶がある

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ちょっといい体験談2018.09.07 hide

母のおなかを殴った記憶がある

閲覧数:1,044人 文字数:729 いいね数:0 10件

母のおなかを殴った記憶がある

小学校5年生のときの、確か授業参観日だったかな
体育の授業で、親も参加してのドッジボールで、
ルールは

・親に当たっても退場しない
・子に当たったら親と一緒に退場
・外からボール投げるのは子だけ
・復活なし‥
ってかんじだったかな?よく覚えてないや

今考えると俺の母は太った体で俺のことを守ってくれてたんだな

でも当時の俺には邪魔してるようにしか思えなくて、ゆるいボールがきて俺がキャッチしようとしてるのに立ちふさがる母

そんでね、取れなくて、悔しくて握ったコブシをね母の腹に叩き込んだ

そのとき母はわずかに顔を歪ませながらにっこり笑って

「ごめんね」

って、言ったのよ

その日以来、母に親孝行は、してきたつもりだった

んで先月なんだけど小4の息子に八つ当たりのようにハラ殴られたのがゲロ痛かったのね

肉体労働のこの俺が。

でも本当に痛かったのは、あの思い出の方で。

それと「親孝行してきました」なんてツラ下げて生きてきた俺の姿を思い返してホント吐いた。

嗚咽したよ

息子びびってたね。

でも思春期になったらコイツ俺のことナメて来るんだろうな
そのとき俺はどうするかわからんが

あの時母は にっこりわらったんだったな

母はまだ元気だ

でも、過ぎた日を取り戻す親孝行なんて 
できない
母生きてんのに 生きててくれてんのに

だからこの辛さを一生胸に刺したまま母と、この体に流れてる血と、そしてこの血脈を継いでくれた妻と息子の幸せを一生懸命考えるよ

ってなことを丁度思ってたところでしたよ

出典元:
母の泣ける話ください - 5ちゃんねる
  • ちょっといい体験談

授業参観親孝行親不孝殴るドッジボール

10 件のコメント

  • 匿名 より:
    2018年9月8日 11:40 AM

    母内蔵破裂

    返信する
  • 匿名 より:
    2018年9月8日 11:40 AM

    同じ記事で別の題名(笑)(笑)(笑)

    返信する
  • 匿名 より:
    2018年9月8日 10:25 PM

    同じ話が2つ~。確認しろよ。

    返信する
  • 匿名 より:
    2018年9月9日 1:14 AM

    犬の話はどこに消えた?
    管理人怠慢

    返信する
  • 匿名 より:
    2018年9月9日 7:31 AM

    ほんとそれ

    返信する
  • 匿名 より:
    2018年9月9日 6:35 PM

    ポポプラジル

    返信する
  • 匿名 より:
    2018年9月10日 12:34 AM

    ばけらった

    返信する
  • 匿名 より:
    2018年9月10日 11:04 AM

    わん!わん!

    返信する
  • 匿名 より:
    2018年9月10日 7:19 PM

    八房と犬で検索したら怪談が見つかるはず

    返信する
  • 匿名 より:
    2018年9月17日 3:16 AM

    あー、どんな話なのか気になって眠れないし

    返信する
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