エピソードエックス

search
  • 体験談を投稿する
  • 全体験談一覧 新着順
    • 全体験談一覧 新着順
    • いいね順
    • 閲覧数順
    • コメント数順
  • 体験談カテゴリー一覧
    • カテゴリー一覧
    • 体験談詳細検索
    • いいね済みリスト
  • おすすめ
  • サイト情報
    • エピソードXとは?
    • サイト更新情報
    • 厳選リンク集
    • アクセスランキング
    • お問い合わせ
menu
  • 体験談を投稿する
  • 全体験談一覧 新着順
    • 全体験談一覧 新着順
    • いいね順
    • 閲覧数順
    • コメント数順
  • 体験談カテゴリー一覧
    • カテゴリー一覧
    • 体験談詳細検索
    • いいね済みリスト
  • おすすめ
  • サイト情報
    • エピソードXとは?
    • サイト更新情報
    • 厳選リンク集
    • アクセスランキング
    • お問い合わせ
キーワードで記事を検索
  • HOME
  • 恐怖体験談
  • 用務員のおっちゃん

恐怖体験談2022.01.23 hide

用務員のおっちゃん

閲覧数:1,111人 文字数:1695 いいね数:2 1件

社会人になりたての頃、学生時代の仲間数人で海辺の民宿に泊まり込んだ時の出来事。

新社会人のプレッシャーを忘れ、学生気分でダラダラ過ごそうと企画されたお気楽一泊。

日中、存分に海水浴を楽しんだ後で俺たちは宿に戻り、たそがれ時の薄暗い室内で一息ついていた。

「なあ、飯食ったら花火するんだろ?」

「買いにいかなきゃ。コンビニ遠いぞ」

「ドリンクも切れたし行くしかないだろ」

「それより裏山で肝試ししねぇ?」

なんて話をしていると、部屋のふすまがガラっと開いた。

そこに立っていたのは、俺たちにはお馴染の『おっちゃん』だった。

俺たちは高校時代、何をするでもなく放課後の図書室でダベっていた。

放課後の図書室は一種のサロン状態だった。

その輪の中に用務員のおじさんもいた。

奥さんが車で迎えに来るのが夕方なので、それまでの間図書室で学生たちと雑談して暇を潰していたのだった。

陽気でぶっちゃけた人柄で、皆から『おっちゃん』と親しまれていた。

そのおっちゃんが部屋の入り口に立っていた。

憮然とした表情で室内を見下ろしている。

おっちゃんに目が釘付けになる俺たち。

おっちゃんは何故、俺たちがここにいるのを知っていたんだ?

偶然この宿に泊まっていたのか?

…いや、おっちゃんは俺たちが高校三年の時、交通事故で他界している。

図書室の有志で奥さんに追悼の手紙も出した。

間違いのない事実だ。

なんだ、何なんだこれ。

凍りついた雰囲気を破るようにおっちゃんが口を開いた。

「お前らここにいたんか?」

「は、はい…いました…」

友人の一人が間抜けな返事をする。

皆、固まっていた。

ここにおっちゃんがいる事の異常性に皆気付いているようだった。

おっちゃんはしばし気難しそうな顔で考え込み、

「大変な事だぞ…」

とつぶやいて廊下の向こうに去っていった。

「おい?見たよな?」

「似た人…じゃないよな…?」

こわばった顔を見合わせる俺たち。

団子になって恐る恐る廊下を覗いてみる。

薄暗い廊下には誰もいなかった。

「おっちゃん?おっちゃーん?」

恐る恐る呼びかけながら廊下を検分すると、突き当たりの共用トイレのドアから、何かモヤのような白いものが漏れている。

「アレ何だ?」

「俺が開けてみる」

友人の一人がトイレ照明のスイッチをつけ、意を決してドアを開く。

ぶわっと白いガスが渦巻いて、俺たちは軽いパニックになった。

「うわっ…」

ドアを開けた友人が絶句する背後からトイレを覗き込むと、真夏の盛りだというのにトイレの水は凍りついていた。

水ばかりではなく、便器もタンクも白い霜に覆われ、タンクの上に飾られた草花がドライフラワーのように固まっていた。

その冷気が廊下の澱んだ熱気でモヤになったのだった。

俺たちは民宿側にトイレの凍結を伝えた。

おっちゃんの件は伏せて。

民宿のおじさんは最初、俺たちの悪戯を疑っていた。

「スポーツの後のアイススプレーとか撒いたんじゃないの?」

「それっぽちでこんな凍りませんよ!」

「むぅ…」

おじさんは俺たちの怯えようと、トイレの完璧な氷結ぶりを見て疑いを捨てたようだった。

「冬場でも凍らないのに…」

と首をかしげながらも、タンクと配管の検分を行い、

「中の水がカッチカチだ。今夜は使わないでね」

と一言。

溶け出した霜を受けるタオルをトイレの床に敷いて戻っていった。

用務員のおっちゃんは俺たちに何か伝えたかったのか。

大変な事とは何だったのか。

トイレを凍らせたのはおっちゃんなのか。

その時いた友人たちと、会うたびに話題になるが何一つ結論は出ない。

あまりに不可解な夏の日の思い出。

出典元:
死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?327-2ch
  • 恐怖体験談

交通事故海水浴凍結用務員のおっちゃん

1 個のコメント

  • 匿名 より:
    2022年1月23日 11:22 PM

    何らかの危険を知らせに来たのでは?もしトイレが凍らなかったら、どういう行動の予定だった?それを阻止するためだったかも?

    返信する
  • コメントを残す コメントをキャンセル

    カゴカキ
    子供がよくベッドから落ちる

    関連度の高い体験談

    1. バイク事故 (4)
    2. 当たり屋 (4)
    3. 教習所の事故車 (4)
    4. 黒い犬のような生物 (4)
    5. 代わってあげたいわ (4)
    6. 移転先の階段が危ない (4)
    7. オキテル (4)
    8. お姉ちゃん、遊んで (4)
    9. 息子さん (4)
    10. 酷道を走っていたら (4)

    メインメニュー

    • 体験談を投稿する
    • 全投稿一覧
    • 閲覧数ランキング
    • 評価ランキング
    • 投稿体験談エピソードXの読者投稿コーナーで投稿いただいた体験談の一覧です。
    • 体験談投稿BBS
    • いいね済みリスト
    • 体験談カテゴリー一覧
    • キーワード検索
    • 厳選リンク集
    • サイト更新情報
    • エピソードXとは?

    体験談ジャンル検索

    • 恐怖体験談 (1,473)
    • あぶない体験談 (858)
    • ちょっといい体験談 (811)
    • 恥ずかしい体験談 (512)
    • 笑える体験談 (992)
    • 奇妙な体験談 (768)
    • スカッとする話・体験談 (603)
    • 忘れらない体験談 (224)
    • その他体験談 (363)

    最近のコメント

    • 「上司にホテルに連れ込まれそうになった」と嫁から電話が に 匿名 より
    • 煙がでている部屋からおばあさんが顔をだした に ぼぼ より
    • マンション火災 に ぼぼ より
    • おばあちゃんの真剣なお祈り に ボボ より
    • 天井に兵士が浮いてた に ボボ より

    アクセスランキング

    - URL
    1 Google 230
    2 Yahoo 128
    3 bing 61
    4 ウェブ検索 | dメニュー 20
    5 心霊スポット大図鑑 13
    6 facebook 6
    7 DuckDuckGo 5
    8 brave 1

    続きはこちら

    逆アクセスランキング参加方法
    https://www.episodex.org/にリンクいただければ反映されます。

    • エピソードXとは?
    • 体験談を投稿する
    • 厳選リンク集
    • アクセスランキング
    • 月間アーカイブ一覧
    • お問い合わせ

    ©Copyright 2002 -2025 エピソードエックス.All Rights Reserved.