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恐怖体験談2023.01.11 sagyouyou

コロナで弱っている家族が乗っ取られた

閲覧数:607人 文字数:2893 いいね数:4 0件

初めて投稿します。

少し長くて読みづらかったら申し訳ありませんが、ご容赦ください。

実話です。

先月から家族(仮にA太とします)にコロナ陽性が出てしまい、9月頭から入院となりました。

これは入院する日、日付変わる少し前の夜のこと。

コロナは38℃以上の高熱が下がることなく続きます。A太は連日の高熱と息苦しさで弱っていました。

この日まですぐには病院へ行かない理由は、彼自身もいつか熱が下がることを信じたのと、

最近の病院の病床数が足りない等のニュースもあったため、不安から逆に救急車を呼べず自宅で療養するしかないと二人とも考え
ていたからです。

A太は生まれつき身体が弱く自律神経も機能しないのか、汗もかけずになかなか熱が下がらず体力も衰え、熱や痛み、息苦しさに悩まされていました。

「大丈夫?氷枕に氷足してくるね」

「ああ、お願い…」

「困ったね、熱が下がらないね」

「身体が熱いよ」

声は弱くはありましたが会話は続いていました。

「解熱剤効かないね…どうしよう…A太…」

「A太?」

「………」

辛さのせいか、段々と口数は減るもののそれまではちゃんと返事をしていたA太でしたが、突然何も言わずゆっくり目を閉じてしま
いました。

「………」

「A太?大丈夫?」

「辛いの?どうしたの?」

いくら話しかけても無言でした。

「……は、……こ…すか…?」

「ここは……どこですか?」

ゆっくり目を開けたA太はおかしなことを呟きました。

「ここは…天国なの…か?」

「私は…誰で…すか?どう…して、ここに…」

「いるの…ですか?」

最初はゆっくりと、そして段々と困惑したような話し方になり、口調も全く普段のA太とは異なっていました。

家族の私に対して「~ですか?」なんて絶対に言いません。

「私は何で…ここにいる…のですか?」

「私は誰…ですか?わからない…」

「私は…苦し…くて…、…私は…死んだ、のに…」

「死んだら…ここ?に…来るのですか?どこ、ですか?ここは…どうして……なんだ?なんだ?なんだここは…!」

横にいた私に気が付くと、今度は私に向かって話しかけてきました。

「貴方は…誰ですか?」

「天使ですか?」

天使と言われて一瞬だけ思わず呆気にとられましたが、すぐに異常な事態だということを理解し、

言葉からすると私達の家は死後の世界で、自分が死んで天国にでも来たのかと混乱しているようでした。

私は彼に恐る恐る尋ねてみました。

「貴方こそ誰ですか?!」

ゆっくりではありますが少し興奮したようにA太は返事をしました。

「私は家族です。この…身体の持ち主の…家族です」

「貴方は誰ですか?この身体から…出てって下さい」

私はそれだけしか言えず、会話するのが怖くて様子を見ていました。

A太の身体は他人の死んだ魂に入られた!!

どうしよう!

十数年ぶりかの恐怖でした。実は過去にもA太には経験がありました。

死者は魂と言う身体のない存在になります。

そして身体は例えるなら器であり、持ち主の魂が抜けてしまうと空になった器、

すなわち持ち主の身体には死者の魂が他人の生きてる身体を使って、何とかもう一度生きたいと願う魂や、悪事を働こうとする(復
讐による殺人など)魂が入り込んでしまうのです。

時には身体を使いしゃべり、勝手に行動をすることも。

抜けるのは誰でもそうなるわけではないみたいですが、A太のように元々、身体が弱い者は魂が弱く普通の人より抜けやすく、

前述のような死者の魂に入られやすいらしいのです。

「何で…ここにいるんですか、……私…は、死んだのに…い、生きてる!生きてるのか?…なんだ?身体が熱…い、頭が…痛い…」

A太の中の別の魂は、自分が呼吸ができることや痛みを感じているのが不思議なようでした。

「返して下さい!」

状況を理解した私は、知らない口調で話す知らない人になってしまった彼に何度か言いました。

「…………」

しばらくして彼はゆっくりと目を閉じて、突然ピタリと静かになりました。

「A太?A太?」

私は名前を呼び身体を揺すりました。

「……戻ったよ」

息を大きく吸って彼がゆっくりと口を開きました。

身体も少し動かして息を吹き返したようになったA太を見て、本来の彼が戻って来たのを確信しました。

「良かった!知らない人がね、入ってたよ!それで…」

私はさっきの出来事を教えようと思い、話をしようとしましたが、突然小さな唸り声と共にA太が涙を流しながらこう答えました。

「…か、可哀想に…!さっきのなんか覚えてる。死んだ人…」

「70代位の…おじいさんで…多分コロナで…苦しんで、苦しんで…」

「自宅で一人で…亡くなった人だ…」

A太によると、私達が住む同じ市内のどこかで、数日前に亡くなったばかりの高齢男性だそうです。

私が入られていた時の会話で理解していたのは、彼が苦しんで死んだこと、

何故自分が見知らぬ家にいるのか、見知らぬ人が目の前にいるのか、

死んだはずの自分が何故生きてるか(A太の身体なので)、という恐怖で混乱していたということでした。

そして元のA太に戻ってくれて安心したと同時に、

もしかしたら同じ市内だった見知らぬ人の死をA太を通じて体験してしまった、なんとも言えない悲しみと恐怖が私を包みました。

コロナで亡くなった後、魂だけの存在となった彼は市内のどこかを何日も静かにさ迷い、

偶然、本当にたまたま偶然に弱っていたA太と魂が入れ替わってしまったという深夜の出来事。

気づけば、日付も変わっていました。

A太はその後すぐに体調が悪化し、呼吸も苦しくなってしまったので、先ほどの彼のことを思うと私は迷うことなく救急車を呼びました。

幸いにもかかりつけの病院で、病床が一つ空きがあり(それでも問い合わせで空きを探すため、30分以上自宅前に停まったまま救急
車の中で待機しましたが)そしてようやく入院となったのです。

A太の中にいた、コロナで苦しみながら亡くなった彼の言葉を忘れることが出来ません。

彼の苦しさ、悲しみ。

そして家族が他人に乗っ取られた瞬間の恐怖。

A太もまだ体調回復の兆しは見えません。

元気で退院する事を祈るばかりです。

未だにあの夜を思うと複雑な心境ですが、これが私にとっては洒落にならない恐怖の体験だったのでした。

これで終わりです。

読んで頂いてありがとうございました。

出典元:
死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?363
  • 恐怖体験談

病気家族霊悲しい

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