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ちょっといい体験談2010.10.30 hide

富士山登頂

閲覧数:2,800人 文字数:1642 いいね数:2 0件

中1の時、仲の良い友達4人で富士山に登った。

中学生同志で富士山に登るなんて、今考えたら変な話だが、休み時間に『やっぱ日本一には登らんと』というよくわからん理由で夏休みに登りにいった。

俺を含め3人は普段運動が得意で頭が弱い典型的なスポーツ馬鹿だったが、あとの一人はどちらかというと運動オンチで体も弱く、俺達はそいつには行くのを辞めるように勧めた。

そいつも『足手まといになるのは嫌だな』と言いながら、ちょっと悲しい顔をした。

その日の夜、そいつの(分かりにくいからイニシャルでS)の母親から電話があって、『一緒に登らせてやれないかな?』と言われ、俺はちょっと躊躇したが他の2人を説得するのを約束して電話を切った。

次の日の朝、Sは『昨日おかんが変な電話したらしいけど、ゴメンな』と申し訳なさそうな顔で俺に話し掛けてきた。

『ええやん 一緒に登ろうや!』と言うと、『ほんまに?』と満面の笑みで喜んだ。

待望の夏休みになり、4人で富士山の五号目まで行くバスに乗って、富士山を目指した。4人ともやけに興奮していてしゃべり続けていた。

特に普段4人のツッコミ役でボソボソとしかしゃべらないSが一番大きな声でしゃべっていた。

5号目~6号目~7号目までは登山とはいえ、まだ緩やかな坂道でS君も息を切らせながらもなんとか登っていたが、7号目~8号目になると斜面もきつくなり、みんなでSのペースに合わせながら一緒に登った。

8号目につくと今日の寝床がある。8号目の宿だ。そこで夕飯をとる、といってもレトルトのカレーだったが、うまいうまいといいながら、みんなでほうばった。

飯を食った後、砂まじりの布団に潜り込み、『明日は晴れてご来光が見れるとええな!』などとはしゃいでいた。俺はちょっと青白い顔をしていたSが心配になり、『大丈夫か?』と聞くと、『大丈夫や!』と青白い顔をしてSは答えた。

S君に起こされ、夜中に宿を出る。

夜が明けるまでに頂上にたどりつくためには、夜中に出ないと間に合わない。

9号目に差し掛かったところでSがうずくまって歩けなくなった。

どうやら酸欠状態になったらしく、俺は8号目の宿まで酸素の缶スプレー(名前は知らない)を走って買いに戻った。

S君は苦しそうにしていたが、大分マシになり、再び頂上を目指し始めた。そしてようやく頂上についた。

頂上ではご来光を拝むための人だかりができていて、俺達もそのなかに混ざった。

数分後、空が白みはじめると、雲の中から太陽が姿をあらわした。

『スゴイな』と俺が言うとSは嬉しそうに『うん』と言った。

その時の喜びは今まで生きてきた中でも最高だ。

高校になると、4人ともバラバラになり、Sは親の都合で東京に引っ越した。

でも高校に入ってからも、他の3人とはちょくちょく会い、Sとはたまに電話で近況報告をしたりしていた。

Sはいつも自分の近況報告はせず、富士山の時の思い出話をすることが多かった。

その後、俺は浪人生で受験の真っ只中、Sに連絡することも忘れていた時にSの母親から連絡があった。

『今日息をひきとってな。。。あの子、いつも富士山の時の話ばっかりしてたわ。ありがとうな ありがとうな・・・・』と泣きながら俺に礼を言っていた。

俺が『死んだってどういうことですか!? 』というとSの母親は本当のことを話してくれた。

Sはすでに高1の終わりに、病気で高校に行かなくなり、ずっと家で静養していて、ここ数ヶ月はずっと状態が悪く、今日息を引き取ったということだった。

電話を切った後、不思議と涙は出なかった。というより、急過ぎてなにが起こったのかわからなかった。

数日立ってから、富士登山の時の写真をみたときに涙があふれてきて、涙が止まらくなった。

Sが『うん』といったあの時の嬉しそうな顔は今でもあの時のまま、俺の記憶に焼き付いている。

長々とゴメン

書いてみたら長くなりすぎた。

文中にも書いてあるけど、スポーツ馬鹿なので許してくれ

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