中学校に入りたての微妙な時期

丁度小学校から中学校にあがった春、私が通っていた小学校から上がった人は結構少なくて、新しいクラスには知り合いがゼロ。

仲の良かった友達は全部違うクラスになってしまった。

でも出席番号の順番のせいで、前の席のAと仲良くなった。

彼女は背も高くてスポーツもできる、よく喋る感じの子で、部活も人気者が集まるミニバスケに入ったらしい。

友達できてよかったなあと思った。

その子の周りにはクラスでも美人な子が集まってきて、ちょっと嬉しかったんだ。

けど入学式から一週間くらいして、どうも自分がいじめられてると気づいた。

初めての体験で、いじめられてることに気づくのに時間がかかったくらいだったんだけど、体育のときに自分だけおいてかれたり、移動教室の連絡をまわしてもらえなかったり、まだ仲良くなっていないほかのクラスメイトに悪口流されたり。

怪我をさせられることはなかったけど今思うと突っ込みと称して結構強くたたかれたりしてたと思う。

しばらく学校行くの嫌だなと一日休んだ後、暗い気持ちで登校すると、Aと一緒につるんでいたBが謝ってきた。

今までごめんねと。

なんでもAがミニバスの部活中も私の悪口を意気揚々と話し出したらしい。

私のことを知らないほかのクラスの子はふーん、そうなんだときいていたらしいんだけど、急に同じくミニバス部のCが怒り出したらしい。

Cは小学校のとき仲の良かった子で、スポーツはできるけど決して自分から前に出る感じの子じゃなかった。

要約すると○○（私）はそんなやつじゃない、入学して一週間やそこらで、中身がわかるわけないだろう、嘘をつくな！とのこと。

確かにAが大げさに話しすぎたせいで、周りも不審に思ったらしい。

以降Aは周りからそういう目でみられるようになった。

後日聞いた話によると、小学校のころも複数回いじめをしていたらしい。

けど一番嬉しかったのはあのCが、まだ入学したての微妙な人間関係の中、私をかばって発言してくれたことだった。

ひとつ間違えば自分が孤立したのに。

なにより、クラスが別れて疎遠になってても、自分のことをわかってくれてた友達がいたってことに、すごい感謝した。

それ以降、惨めな気分になった時はCを思い出して自分を鼓舞するようにしてる。