ステッキおじさん

職場のおばちゃんとバイト終わって帰る時、そのおばちゃんは腰痛持ちだったんで、

「今日も疲れましたね。電車で座れると良いですねー。」

とか話しながらホームで電車をまち、そしてやって来た電車に乗ると一つ開いている席が。

「あ、あそこ空いてますよ。どうぞ…」

とおばちゃんを席に誘導しかけたら、後ろからすんごい勢いでおじいさんが手に持ったステッキを振り回しつつやってきて、私らを押しのけて席へ！

いてえよじいさん。

ステッキ当たった、ってかわざと当てただろ？

ご年配だから座りたかったんだろうけど、人に害を加えちゃあいけねえよなあ･･･と思いつつ、おばちゃんに

「いやー、びっくりしましたね。アハハ。大丈夫でしたか？」

って言ったら、そのジジイ

「当然だ。馬鹿」

とか独り言っぽくほざいた。

あぁ？人に杖をぶちかましながら押しのけておいて、当然？と軽く切れかけたので、

「あの？何が当然なんですか？」

と、丁寧に営業スマイルで聞いたらジジイ、反撃されると思っていなかったらしく、軽くキョドッてから

「なんでもないわ。」

とか言って隣の車両に行っちゃった。

いくら年配だろうと、やっちゃいけない事はあるよね。