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奇妙な体験談2020.07.10 hide

えんべさん

閲覧数:944人 文字数:1755 いいね数:2 0件

帰省したついでに、祖母にコトリバコ的な呪わしい因習話が無いかと聞いたら、残念ながら無かったんだけど、伯父さんがそれ系の話を知ってたので書きます。

つっても、友達が犠牲になったとか、お寺で怒られながら御祓い受けたとか、そういう直接的なものは無い。

昔そういう奇習があったとさ、って話なので、洒落にならんほど怖いかと言うと、首を傾げざるを得ない話なんだけど、スレ的には興味深いかな、と思う。

1980年代、伯父さんが都内の某大学生の時、某地方の文化調査で、教授のフィールドワークに助手、というか荷役人夫として同行したそうな。

で、ある村落というか集落に、猿の神様を祀る家があったらしい。

『えんべさん』だか『えーベさん』だか。

取材相手が文字で書かれたのを見た事が無いため、正式な発音や綴りは不詳。

とりあえず、『えんべさん』という事にする。

この『えんべさん』の御神体は、何年かに一度、新しく作り変えられる。

その法則も不詳。

御神体の作成には、まず甘酒を用意する。

酒といっても、おかゆみたいな米の形が残っている、デロデロの流体。

ご飯を水に入れて、そこに酒種を加えてかき混ぜて、埃よけに蓋して、そのまま常温で放置という、大変にアバウトな作り方。

叔父さんも飲ませてもらったそうだけど、ぬるい甘さと仄かな酸っぱさに、米粒のニチョっとした食感が何とも言えず微妙な一品で、貴重な体験ありがとうございましたって味だった模様。

ちなみに、この甘酒用の米には、専用の田圃があったのだとか。

甘酒が出来たら、桶に入れて山中に放置する。

すると、猿が来てこれを飲む。

いい加減、酔っ払った頃を見計らって飛びかかり、フラフラの猿を捕まえる。

この時、お面を被って決して猿に顔を見られないようにする。(以後、猿に接する時は必ずお面を被る)

捕まえた猿は竹篭に入れ、半月ほど甘酒だけで飼って潔斎(?)させる。

餌付けもされていない野生の猿だから、始めの内は見向きもしないけど、その内に空腹に負けて口をつけるらしい。

潔斎が済んだら、竹篭の周りに犬を繋いで吠え掛からせ、猿をビビらせるだけビビらせたところで、竹篭ごと俵に入れて土に埋める。

そして一年経ったら、骨を掘り出して洗って祀る。

この時は素顔で行う。

自作自演で

「助けてやったんだから恩を返せよ」

という筋書きらしい。

そして古い方の骨は山に帰す。

具体的には不詳。

これで不思議と、農作物が鳥獣害から守られる。

特に秘事って訳でもなかったらしく、集落の他の家の人も普通に知っていて、取材相手の証言の限りでは、差別なんかも無かったらしい。

あるいは、他家もご利益に預かっていて、他の集落には秘密とかだったのかもしれない。

太平洋戦争でその家の長男が出征して亡くなったあたりで、御利益が無いと思ったのか、時代にそぐわないと思ったのか、この奇習は行われなくなった。
(と聞かされた由)

その『えんべさん』を祀っていた家はまだ続いていて、直接取材も試みたけど、80年代にもなると流石に外聞の良い話じゃないので、丁重に断られたそうな。

それで叔父さんは、こういう奇祭が昭和の中頃近くまであった事実に感慨ひとしおで、その村落を後にした。

大学に戻ると、叔父さんは教授から以下の仮説を聞かされた。

『えんべさん』の名前は、初めは猿から『えん』の発音が来ているのかと思われたが、『えいベさん』呼称も考えると、恵比寿様を『えベっさん』という言い方がある事から考え、こっちの方が由来に近いように思われる。

で、恵比寿は夷(異邦人)だから、本来は猿じゃなく旅人を使ってたんじゃないか、と。

山に帰されたという骨を調べれば、何か分かったかもしれないが、それは『えんべさん』の家が協力してくれない以上、調べようが無い。

教授の説の真偽は不明だけど、

「あるいは、世が世なら生きて帰れなかったところかも知れない」

と、叔父さんは笑ってました。

出典元:
えんべさん - 2ch怪談
  • 奇妙な体験談

生贄猿の神様えんべさん甘酒奇習

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