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恐怖体験談2020.11.24 hide

彼女と付き合ってた期間ってなんだったんだろう

閲覧数:1,640人 文字数:2384 いいね数:3 0件

クラブの店員をしてた時期があって、その時に起きた話。

当時、ダンスに夢中になってて、週末は必ずと言っていいほどクラブに通ってたんだわ。

そんな訳で、そこのオーナーとは必然的に仲良くなったんだ。

ある日、店員が一度に2人ほど辞めてしまい、

「もしよかったら、うちで働いてくれないか?」

とのお誘いがきた。

初めは迷ってたんだけど、クラブに通うお金も馬鹿にはならないし、タダで店内で流れてるダンスのビデオも観れるし、むしろ好都合だと思い、アルバイトというかたちで働かせてもらったんだ。

でも、いざ働いてみるとこれがかなりキツイ労働w

お客さんが店にくるまでひたすら店内清掃。

これだけでバイトが終わるときが月1~2回はあったw

だから、お客さんが遊びに来たときは過剰というぐらいの接待をしてた。

そんな日々が過ぎていき、働き出してから3か月目の頃、2人のお客さんが遊びに来た。

初めて見る顔だったので、常連さんになってもらいたい一心で、暇さえあれば2人に声をかけてた。

で、閉店間際にその2人のうちの1人から、

「よかったら帰り家まで送って行ってくれないかな・・?」

と言われた。

どこの店もそうだと思うが、基本お客さんとは恋愛禁止。

かなり迷ってたんだけど、マジで足がないらしく、店のスタッフには内緒で送っていく事にした。

店内にいる時は気付かなかったんだけど、わりと可愛い子だしノリも良いw

なんとなくだが、彼女にしてもいいかもな・・・なんて考えてた。

それから彼女が店に遊びに来たときは必ず送っていった。

もちろん店のスタッフには内緒で。

男女の関係になるのもそんなに時間は掛からなかった。

むしろ俺の方が彼女にはまっていた。

その日も店が終わり彼女を家まで送り届け、自宅までの帰路を車で走ってた。

その最中、なにげなく斜め前方に視線をやったら、なんか怪しい感じのする男性が道路脇からこっちを見てた。

とっさに、これはまずい・・・視線変えなきゃと思ったんだけど、なぜか視線を変えれない。

その場を走り去るまで僅かの時間だったと思うけど、最後まで視線が合ったままだった。

その時を境にして、今まで見えなかったものが突然見えるようになった。

幽霊ってやつを。

詳しく言うと、あの時の怪しい若い男性。

首が取れ掛かってる。

見えるのはこいつだけ。

むしろ付きまとわれてる感じさえした。

でも、彼女といる時だけは不思議と見えなかった。

付き合いだしてから2か月目くらいの時だったと思うけど、デートの最中に腹が減ってきて喫茶店に入ることにした。

その店はかなり前から行きつけの店で、窓側からみえる海が絶景だった。

先客がいないときは必ず座る席があって、注文する物はいつも海老ピラフとウーロン茶。

二人で店に入った時間帯は夕方ころだったんだけど、ラッキーなことにお客はゼロ。

なのになぜかお気に入りの席には座らず、奥の薄暗い席に座った。

彼女が突然

「えっ・・」

って小さく呟いたのを聞こえたが、そこはスルー。

店員がきて注文を聞かれ、なぜかその日に限って別のを注文した。

「じゃ、卵サンドとバナナミルクをお願いします」

って感じで。

そこで彼女がもう一度

「えっ・・・」。

流石に俺も気になったから、

「ん?どうしたの?」

ってすかさず聞いてみたんだ。

しばらく時がたってから、彼女が重い口を開いた。

「うん・・なんでもないよ。たいしたことないから・・・でも・・・」

「いや、なんか気になるでしょw教えてよwwww」

「気を悪くしないでね・・・私さぁ、初めての彼氏と初デートの時、この店きたんだ・・・」

「へぇーw」

「でね、座った場所がここでね、彼氏が注文したのが卵サンドとバナナミルクだったの。偶然ってあるんだなぁーって思ってた」

「ふーん・・・で、その彼氏は今どこにいるの?」

「・・・・・・」

ここで彼女はちょっと涙目になってきた。

「あっ、ゴメン・・・なんか余計な事聞いた?」

「いいの。なんかゴメンね・・・変な空気にしちゃって」

「あっ、全然平気wwwww言いたくなかったら言わなくていいよw」

「・・・死んじゃったんだ。バイクで事故って・・・」

その瞬間、俺の頭の中で全てが噛み合ってきた。

「もしかして、事故った場所って国道?号線のH町のあたり?」

「なんで知ってるの!?」

「・・・いや、なんとなく」

多分推測だけど、この彼氏は俺の身体を通して彼女と会ってたのかもしれない。

そんな事を考えながらその日は喫茶店を出た後、彼女を送って自宅に帰ったんだ。

次の日、このことを友人に話したら、一回お祓いしてもらえ!ってなって、渋々神社に行ってお祓いをしてもらった。

それから、その幽霊はまったく出てこなくなったんだわ。

で、彼女からも連絡がこなくなった。

まぁ、こないだがアレだったしすぐ連絡するのも気が引けるな・・・なんて考えてたんだけど、流石に1週間も音信不通だと不安になって彼女に電話すると、

『現在この電話番号は・・・』

「ちょwwwおまwww」

焦って彼女に家に行ったら、すでに誰も住んでなかった。

いったい彼女と付き合ってた期間ってなんだったんだろう・・・って不思議な話でした。

出典元:
死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?279
  • 恐怖体験談

交通事故失恋クラブお祓い

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