>>603
10余年前に見た不思議な夢
俺はいつもベランダに続く掃き出し窓に寄せて布団を敷いて寝ているのだけど
真夜中にふと気が付くとベランダの外の空中に中年の男女が寄り添って浮いていた(俺の部屋は三階で足場になるような物は無い)
民族衣装みたいなものを着ていて、肌も服もつま先から頭の天辺まで全身こげ茶色
真夜中の筈なのに空は明るいし、これは夢だなと思っていたらその夫婦(?)がこちらに顔を向けて何かを訴えるような仕草をした後に二人で遠くの方を指差した
途端に俺の身体が浮き上がって空を飛び、何駅か離れた街中に着地、前を見ると当時母が入院中で何度も訪れている見慣れた病院
次の瞬間には母の病室で椅子に座って母と対面していた。
母の様子が明らかにおかしい、仰向けで寝たままプレスされたみたいにペラペラのぺっちゃんこ、ギャグ漫画とかでよく見るああいうの
当然俺は大丈夫か心配したのだけど、母は大丈夫と言いながら特に痛みも不自由も無さそうにベッドの上で上体を起こして座った姿勢に
そこからは内容も覚えていないようなとりとめのない雑談が始まって、しばらくしたら「もう時間だね」と母
「頑張って」だとか「気にしないで」だとかそんなニュアンスの声をかけられて「おう」と返した所で急に身体が持ち上がり空に吸い込まるような感覚で意識が暗転、気が付いたら朝になり自室で目を覚ましていた。
その日、母が死んだ。朝から目を覚まさずそのまま昼前頃に息を引き取ったらしい。
職場で危篤の連絡を受けた俺は急いで休みをとって病院に向かった
安定していた状態から急変したらしく死に目には間に合わなかったけれど、普段は乗り継ぎや複雑な駅構造のせいでそれなりに時間がかかる道程を不思議とその日に限って乗り継ぎも至極スムーズに、駅構内でも迷わず病院に辿り着けた。
方々への連絡やら手続きやらで憔悴して家に帰り自室に戻ると、趣味でコレクションしていた置物たちの中の一対と目が合った
母から譲ってもらった、修学旅行の時に北海道で買ったというアイヌの民族衣装を着た30㎝ほどのこげ茶色の木彫りの夫婦像。
母の念が夫婦像を通して届いたのか、夫婦像自身の意思か、それとも単なる変な夢なのかはわからないけれど、死に目には会えなかったけれど前夜に夢で母に会わせてくれたという事で俺は今でもその夫婦像を大事に手入れをしながら飾っている
その一件以降、たまに触ってもいないのに向きを変えて俺の方を見ていることがあるが、特に悪い事も起きないし、むしろ見守られているような感覚になるので感謝している俺にとっては些細な事なのだ。
昨晩オカ版まとめ動画というものを見つけて、懐かしいなと思いながら観ていたらまた勝手に向きの変わっていた夫婦像と目が合ったので思い出して書かせて頂きました。
以上、拙い長文失礼致しました。
ググってみたらニポポ人形っていうんだね。
お守りだっていうから大切にね。
>>605
自室に趣味でコレクションしていた人形なのに、空中に浮いている夫婦を見た時にはその人形とは思わなかったの？
>>599
結構いい話やないか
>>600
夢だったとしてもお母さんに会えて話せて良かったね。
気持ちの拠り所があるのは大事だと思う。
>>602
頭身がぜんぜん違ったから
夢に出てきた時は体型は人間そのもの、飾ってあるのはデフォルメされて角ばった三頭身
「アイヌ夫婦像」でググるとそっくりなのが出てくるよ
既視感はあったけど朝は家事と出社で忙しく仕事始まったらすぐ呼び出しで病院でその後ずっとやる事的にも精神的にもいっぱいいっぱいだったから夢の事なんて考えてる余裕無かった
やっと部屋に戻って一息ついて目に入った時にピンときたの
いいなあ
俺も母ちゃんとつながりのあるもの欲しい
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