数年前に友達と3人で古い遊園地に行った
仮に友達をA、Bとする
その時にAがお化け屋敷に行こうと言いだした
俺は断ったが無理やり同行させられた
お化け屋敷は古い日本風の屋敷みたいですごく雰囲気があった
入口にいた初老のスタッフの説明を受けて入った
しばらく進むと背後から物音がした
マネキンが歩いていた
俺達は怖くて走った
A「本格的だな。まじでびびったわw」
B「それな。壁とかも作り込みすげぇよ。まるで何十年も放置されてるみたいな質感。」
俺「マネキンとかどうやって動かしてるんだろ。ちびりそうになったわw」
俺達はそんなことを話しながら進んだ
すると白いワンピースを着た幽霊がいた
A「おい、あれおかしくね?」
よく見るとその幽霊は関節が曲がっちゃいけない方向に曲がっていた
それに頭の一部が潰れていたり左足がなかった
幽霊は何かボソボソ言っていた
幽霊「・・・も・・・っちに」
俺達は一目散に逃げた
とにかく出口に向かっていたはずだが出口に着かない
だんだん幽霊との距離は近づいていく
俺達はとっくに失禁していたがとにかく走った
すると明かりが見えた
どうやら出られたようだ
しかし俺達は怖くて外に出ても走った
俺達は逃げ切れたことの安堵で力が抜けてしまいその場に座り込んだ
よっぽど顔色が悪かったのかスタッフが声をかけてきた
Bがお化け屋敷のことを話すとスタッフが不思議そうに言った
「この遊園地にお化け屋敷なんかありませんけど。それにスタッフの中で初老の方は園長だけでさっきまで一緒に掃除してましたよ。」
俺達は背筋が凍った
するとそこにもう一人のスタッフがきた
どうやら園長のようだ
俺は訳を話すと園長は話し始めた
「今から30年以上前の頃、私が新人として働いてたところです。ジェットコースターの事故がありました。それはもう悲惨でジェットコースターに乗っていた人達は全員死亡しました。原因は私が入る前にクビになったCさんという人が復讐のためにしたそうです。Cさんはその後自殺したらしく、Cさんと犠牲になったお客様達の怨念でこうなったんでしょう。怖い思いをさせてしまい申し訳ございません。」
園長は深々と頭を下げて俺達に謝った
さらにお詫びとして料金をただにしてもらった
しかしこんな思いをした遊園地なんか二度と来たくない
俺達はすぐに帰った
帰る途中、例のお化け屋敷があった場所を見ると空き地になっていた
俺「お、おい、お化け屋敷がないぞ。」
B「本当だ。なんか狐につままれたような感じだな。」
A「とにかく帰ろう。こんなところ長居したくない。」
こうして俺達は帰った
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