昔、和菓子屋でバイトしていたときの話。
町の小さな和菓子屋で、冬はせんざいと蒸し饅頭、夏はあんみつと冷やしあめが人気。
近くに大きな病院があり、入院患者も時々抜け出しては買いに来ていた。
ある冬の日、青い顔をした男性客があんみつはないか。とやってきた。
冬なのでやっていないと伝えると、「病気の母がもう長くない。最期に食べさせたいのだがなんとかならないか」という
女将さんも大将も気の毒がったが、すぐには無理だ。諦めてくれ。というしかない。
女将さんがせめても、というので、近くで冬でもあんみつをやっている店を紹介した。
そんなことを忘れていたある日、女将さんと店番をしていたら老女が来た。
「あんみつはありますか?」
「夏にしかやっていないので、今は無いんですよ。7月1日から始めます」
「あら、なら8月までお預けだわねぇ」
「少し離れますが、○○という店なら今でもやってますよ。△△にあります」
「ありがとう。そこのならこの間食べたから。8月を楽しみにしていますよ」
それで終わったんだが、家に帰って符号が合いすぎているな。と思った
バイトに行ってないときにあんみつを買いに来た客が何人もいるのか。確かめる気にもならなかった
>>944
7月なのか8月なのか
>>941
多分先の長くない老女(男性の母親)は亡くなってしまったんでしょ。
7/1から始めるって言ったのに8月までお預けって事はお盆までお目にかかれないという意味で言ったんじゃないかな。
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