小さい頃、小学校1年か2年の頃かな。家は両親上手くいってなくて母親は何度目かの家出中だった。
父親もろくに帰ってこない。しょうがなくておばあちゃんがたまに面倒見に来てくれてた。
そんな或日、夕方7時過ぎた夕飯の時間も誰もいなくて、私と妹はお腹が空いてたまらなかった。冷蔵庫には何も入ってない。
お金も無い。妹が可哀相だし私も我慢できなくなって、たいして付き合いも無いのに近所で一番お金持ちの人の所に行って、事情を話した。
多分、子供心にお金持ちなら食べ物が余っているだろうと考えたんだと思う。そしたら英字型の乾パンくれた。
ぱらぱら塩がまぶしてあるやつ。なんだか自分のした事が恥ずかしかった。
その乾パンは明日の事も考えて大事に食べた。20年以上前だけど今でも覚えている。
乾パン
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