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恐怖体験談2020.12.26 hide

爺さんが山でバケモンと一戦交えてきた

閲覧数:916人 文字数:1844 いいね数:3 0件

20年以上前、うちの爺さんの話。

爺さんは近所の山で野鳥の写真を撮るのが趣味だった。

ある日、山から戻った爺さんをみて皆驚いた。

背中に大きな切り傷があり血まみれ、全身擦り傷だらけで服はぼろぼろ。

右手の小指が折れており、変な方向に曲がっていた。

どうしたのかと尋ねると、

「それがよう、山でよう、バケモンと一戦交えてきたんだよ。危なくやられるとこだった」

という。

家族全員呆れたが、話を聞いてみた。

爺さんはいつものように山奥に入り野鳥を探していた。

切り株に腰掛け弁当を食べ始めると、背後に気配を感じた。

振り向く前に何かで背中をバッサリ切られ、ものすごい力で押し倒されたという。

それはフーッと深く息をしている。

茶色の毛むくじゃらで、頭が大きく角はない。

爪がとがっており、前足で威嚇しながら二本足で立つ、見たこともない獣だった。

爺さんは逃げ切れないと判断し、応戦した。

山用のナイフを持っており、それを武器に取っ組み合ったが、形勢不利だった。

なんでも、獣の体に何か所かナイフを突き立てるも、相手はなかなかひるまず、鋭利な爪で次々と傷を受け、爺さんは半ば死を覚悟したそうだ。

すると、どこからあらわれたのか、男がいつの間にか獣の背後におり、両手で振り上げた石で獣の鼻先を殴りつけた。

獣はあわてて逃げて行ったという。

男は非常に汚らしい格好で、頭髪は薄いがひげの濃い、そして異様に手の長い男だった。

男は

「助けてやったんだから礼をしろ」

と、開口一番爺さんに言った。

特に酒とたばこ、味噌がほしいと言う。

爺さんは快諾し、ふもとに戻り有り金はたいて買い物をすると、男のもとに戻った。

男は切り株に座り爺さんのお弁当を食べ、カメラをいじって遊んでいた。

男はお礼の品に喜ぶと、

「また何か困ったことがあったら、手土産を持ってここに来い」

と告げると、早足で去って行ったという。

家族は誰も信じていなかった。

そのあと、爺さんはろくに傷の手当をしなかったため、傷口から化膿し炎症にかかり、救急車で運ばれる羽目になった。

病院でも同じ話をしたが、やはり誰も信じてくれなかったとか。

俺は信じていた。

一人っ子だったおれはじいちゃんっ子で、よく遊んでもらっていた。

母に禁止されていたが、おれはこっそり爺さんに山にも連れて行ってもらっていた。

爺さんは山に行くたびに、お土産と称してワンカップの酒を持っていき、例の切り株に置いていた。

「あのヤローも多分バケモンだろ、でも恩人だからな、義理を通さないとな。それにな、こうしてここに置いておくと、次来たときにはなくなってんだよ。あいつも俺やお前の親父とおんなじで酒飲みなんだよな」

と語っていた。

あの獣について聞くと、

「あん時はやられたが、もうだいじだよ。あいつの急所は鼻だってことはわかってるからな。次に見たらぶっちめて、俺たちで新聞屋に売ってやろうぜ」

と言う。

しかし、あの獣や男にはそれ以来会うことはなかったようだ。

爺さんは遺言状を残していた。

爺さんの死後それを開封すると、遺産や身辺整理などの本題以外に、俺に名指しであの山についての頼みごとが記されていた。

それは、山にありったけの土産を持っていき、あの切り株に置いてこい。

そして、俺が死んだということ、俺の家族を守ってくれということを伝えろ。

という内容だった。

皆呆れたが、まあ遺言を無下にするのも…ということで、俺が代表していくことになった。

俺は友人数人に手伝ってもらい、たくさんの酒、たばこ、味噌を持って行った。

爺さんの遺言通り手紙を添えた土産を置いて、俺は山を下りた。

山はそれから何年も経ったあと開発され、ゴルフ場やリゾート施設が建った。

観光地向けの自然はきれいに残されているが、実態はゴミだらけの汚い山になってしまった。

熱心にリゾート誘致していた地元は喜んでいる。

でも、爺さんが見たら嘆くと思う。

あの切り株があったあたりももう跡形もない。

男はどうしているのだろうか、たまに思い出す。

出典元:
死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?280-5ch
  • 恐怖体験談

山妖怪お供え物遺言

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